「ノーコードって結局どれを選べばいいの?」
ノーコードツールが普及し始めた今、誰でも業務アプリやWebサイトを手軽に作れる時代になりました。しかしその一方で、選択肢が多すぎて「自社に合うツールがわからない」という声もよく聞かれます。
本記事では、ノーコード初心者の方に向けて「選ぶ前に整理しておくべきこと」や「目的別のおすすめタイプ」「比較時のチェックポイント」などをわかりやすく解説。ツール選定の迷いを解消し、自社にフィットする選択肢を見つけるヒントをお届けします。
まず知っておきたい「ノーコードツール」とは?
ノーコードとは?ローコードとの違い
ノーコードとは、プログラミングを書かずに画面上の設定やドラッグ&ドロップ操作だけでアプリやシステムを構築できる開発手法です。画面上での設定や、あらかじめ用意されたパーツを組み合わせるだけで、業務アプリやWebサイト、フォームなどを素早く立ち上げられます。
一方、ローコードは一部にコードを書くことでカスタマイズ性や拡張性を担保する手法。ノーコードよりも専門知識は必要ですが、大規模な連携や高度なロジックにも対応しやすいのが特徴です。
なぜ今、ノーコードが注目されているのか
- IT人材不足への対応:業務現場で「ちょっとしたシステムが欲しい」ニーズを自社内で解決
- DX推進の加速:短期間でプロトタイプを回し、素早く改善サイクルを回せる
- コスト削減:外注やエンジニアリソースを抑え、低予算でシステム導入可能
ノーコードツールを選ぶ前に整理すべき3つのポイント
何を作りたいのか(業務アプリ・Webサービス・ECなど)
- 業務アプリ:日報・申請フローやSFA、現場業務の管理等、企業内の業務を効率化
- Webサービス/サイト:コーポレートサイト・ランディングページ・ポータルサイト
- ECサイト/フォーム:オンラインストア・予約管理・アンケートフォーム
まずは自社が「どの領域で何を実現したいのか」を明確にしましょう。用途ごとに得意なツールが異なります。
作ったものを誰が使うのか?
- 顧客(特に個人):WebサイトやECサイト等がメイン、デザインの自由度が高いものや、顧客向け機能が充実しているもの
- オフィス内の従業員:PCからの操作において、利用用途に合った画面を作れて、生産性向上が期待できるもの
- オフィス外の現場の従業員等:スマホの活用が必須。スマホ対応の充実度がポイントに
想定するエンドユーザーによって、重視すべきポイントが異なってきます。
誰が作るのか?
- 業務部門の担当者メイン:ドラッグ&ドロップの直感操作が豊富で、難しい設定が少ないツールを
- IT部門メイン:API連携や細かな権限設定が可能な、やや技術寄りのローコード機能を備えたツールで拡張性を担保
開発を担当するユーザー像によって、学習コストも変わるため要チェックです。

目的別|おすすめのノーコードツールタイプと代表例
業務アプリ作成向け
- 特徴:ワークフロー、フォーム、レポート機能など現場業務に特化
- 代表例:NuApp、Kintone、Appsheet
Webサイト/サービス構築向け
- 特徴:豊富なテンプレート、SEO設定、カスタムドメイン対応
- 代表例:Wix、bubble、Squarespace
ECサイト・フォーム・予約管理など
- 特徴:決済連携、在庫管理、メール通知、スケジュール機能
- 代表例:shopify(ローコード寄り)、Formrun
ノーコードツール比較の5つのチェックポイント
- カスタマイズ性/柔軟性
- 画面レイアウトや業務ロジック等、目的の用途を実現するためにどこまで調整できるか
- 操作の簡単さ
- 初心者向けのチュートリアルや操作の直感性
- 日本語対応とサポート体制
- マニュアル、問い合わせ窓口、コミュニティの充実度
- 高機能な海外製品も、使いこなせないと効果を発揮できないので要注意
- セキュリティ/データの保管場所
- クラウド環境の安全性、アクセス権限設定、監査ログ
- 価格とライセンス形態
- 無料プランの制限、ユーザー数課金、オプション費用
これらを表形式にまとめるとツールの違いを把握しやすくなります。一方で、単純な比較で優劣をつけて選ぶのではなく、何のために導入したいのか、という目的により合致するものを見つけるための足がかりとすることをお勧めします。

自社に合ったノーコードツール選びの進め方
無料トライアル・デモの活用
まずは小規模プロジェクトでテスト運用し、UIや機能、サポート品質を確認しましょう。こうしたスモールスタートをするために、無償トライアルが充実していたり、柔軟なライセンス体系であるかは判断ポイントになります。
小さく始めて評価する方法
- ステップ1:簡易的な業務フローをアプリ作成
- ステップ2:現場ユーザーに使ってもらいフィードバック収集
- ステップ3:改善ポイントを反映して本番運用
ノーコードならではの開発・変更しやすさがあるため、少しづつ改善したり、範囲を広げていったりといった進め方を取ることができるのもメリットになります。
よくある失敗パターンと対策
- 失敗例:要件定義不足でパーツ選定ミス → 対策:目的・要件を洗い出すワークショップ実施。要件定義をサポートしてくれる導入サポートもあります。
- 失敗例:社内展開での教育不足 → 対策:マニュアル作成+OJT体制を構築

まとめ|ノーコードツール選びは「目的」と「体制」が鍵
ノーコードツールの成功は、**「何を作るか」「誰が使うか」「社内体制をどう整えるか」**の3点にかかっています。
まずは小さく始め、現場の声を反映しながら段階的に拡大していくことで、ノーコードならではのスピード感とコストメリットを最大化しましょう。
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